日本共創カウンセリング学会


子どもができる
「最高の自分づくり」
の練習帳
この本で紹介する10の術を使って
なやみに負けない自分をつくろう!
「なやみ変身の術」「影分身の術」「自身パワーアップの術」など、ユニークな術がいっぱい!
【 小学校低学年~中学生向き 】
著者略歴 新垣千鶴子(あらかき・ちづこ)
日本共創カウンセリング学会副会長、学校教育学博士。 ドイツの社会哲学者ハーバーマスのコミュニケーション的行為理論に基づき、 その教育の研究を活かして「いじめ追放プログラム」を作成し、沖縄県の小学校で校長在職中に全校児童・教師・保護者が一体となって実践し、成果を見ることができた。 現在は日本共創カウンセリング学会に属し、不登校・引きこもり児童・生徒の支援活動に取り組んでいる。共著に『現場教師ができる 「励ましカウンセリング」- 不登校・いじめを予防し、対処するために』 (学事出版)がある。

本書籍の活用の仕方
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低学年の子や漢字が苦手な子には、カウンセラーが説明をしてください。
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書籍の進め方
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最初に目次を紹介して、10の術の大まかな内容を知らせて下さい。目次の紹介の前に、「やってみたい術、おもしろそうな術なんですか?」とクライエントに問いかけて、 目的意識をもたせると、考えながら目次を見ることができます。
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3頁の「なやみが宝に変わったよ!」 4頁の 「この本を読むあなたへ ~この本を実践したぼくの感想~」 を紹介してください。
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「はじめの章」 に進みます。 (この章は、自分の優れた潜在意識・ 潜在能力に気づかせ、自己肯定感を高める章です。)
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クライエントが好きな章から始めてください。 (または、クライエントの悩みに適する術をカウンセラーが紹介します。)
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「悩み変身の術」 で、 悩み解決の答えを見つけきれない場合は、 「影分身はげましの術」に挑戦させてください。 (逆も可)
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楽しいカウンセリングにしてください。 子どもは、お話が好きです。 偉人伝を紹介したり、好きな偉人伝は何度でも読ませてください。子どもは、そこから、大事なことを学びとっていきます。
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好きな術は、何度でも実践させてください。第3章に登場している小学校3年生のメイソン君は、「影分身はげましの術」が大好きでした。「影分身はげましの術」とは、「自分の影分身に、自分の悩みを持たせて励ます術です。」メイソン君が「影分身はげましの術」が好きな理由は、「この術で悩みが解決したばかりではなく、心の中にたくさんのお友達ができ、自分の心の中にたくさんの物語が生まれた」と、話していました。母親が仕事から帰ってくると、メイソン君はイスに座っていて、「影分身励ましの術」の準備をして待っていたとのことでした。
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名言を有効に活用してください。第10章の203ページにはマーフィーの名言を載せました。「自分の心に強く訴えかける言葉を探し出して、その言葉を頻繁につかいなさい。それを不断の習慣にすることが、あなたの人生に奇跡をもたらす秘訣です」大事な言葉を、自分に言い聞かせることが奇跡をもたらすと言います。名言を「しおり」にして活用することも、有効な方法と考えます。
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子どもの実態に合わせて、術を組み合わせて活用してください。
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ささやかな成長を見つけて、ほめて、励ましてあげてください。子どもに自分の成長に気づかせることが、次の意欲につながっていきます。